NO.547 東部児童センターで小学生とわらべうた遊び

 

 

 

 

 本日千曲市東部児童センターで、小学1年生~3年生約60人と〝わらべうた〟を1時間遊びました。 所長の野々山さんが「伝承のもので遊ばせたいんです」ということで依頼してくださいました。

 

 

 

 以前、ラジオ番組〝坂ちゃんのずくだせエブリデイ〟の取材があったときに、坂ちゃんが「それがいいって知っている世代が、いいってことを声にだして伝えていかなきゃ無くなっちゃうしなぁ~」と〝わらべうた〟についてコメントしてくれました。

 

 

 

 継続的なカリキュラムでしたら、一つ一つ丁寧にじっくりということもありますが、本日は、わらべうたの楽しさを体験してもらうことを中心に、エネルギーの発散、運動機能の発達、友だちと触れ合う、を目標に12コのわらべうたを流れるプールのように進行しました。

 

 

 

 人はよろこび楽しみ、発散するところがなくてはならないわけで…何かわーっと騒いでストレスを解消できるものがないと、ストレスが溜まってしまいます。(いじめにも繋がると思います)

 

 

 

 子どもは本来、体を動かすことに喜びを感じています。集団遊びは自ら体を動かし意欲的に活動する子どもを育てます。また、協力しないと完成しないことも学びます。将来、チームで何かをやらなくてはいけない場面が、必ず出てきますが、そのときに役立つ基礎を、遊びながら体で覚えます。

 1年生から3年生まで、約60人の参加でしたが、この年齢までに体験しておかなければいけない、大切な遊び(身体と心の教育)だと思っています。

 

 

  

 禁止用語をできるだけ使わないようにしたいと、現役の頃(保育園や幼稚園に勤務)も、常に思っていたことですが、できるだけ事実だけを伝えます。「手を繋がないとわらべうたは遊べないよ」手を繋げなかったら遊びが完成しないわけです。

 

 

  

 子ども達の「あー楽しかった!」といってくれる背景に、わらべうたの持つ、子どもが喜ぶリズム性があります。

 現代は集団遊びが途絶えてしまっているので、10歳くらいまでとことん体験できるよう、放課後子どもプランなどで取り上げて頂きたいなと思います。「わらべうたって何するの?歌をうたうの?」という子ども達の疑問から始まった1時間でしたが、「わあー楽しかった」「疲れた~!」「こんなに体を動かして遊ぶとは知らなかった~」という感想でした。 昔とは比較にならないほど、体全体が硬い子ども達です。〝なべなべそこぬけ〟をやるときなどは、折れそうです(笑、折れないですが)。わらべうたは歌だけではなく(歌だけのものもありますが)、歌と遊びが一つになった集団遊びです。わらべうたは、生命が持つリズム感や躍動感の遊びです。体を充分に動かす気持ち良さが体験でき、友だちと遊ぶことのほうが、ネットを超えてはるかに楽しいんだというメッセージを持った遊びです。

 

 

 

 私へのお礼にと最後にプレゼントしてくれたのは「ありがとうの花」という歌でした。涙がじわーっと、何とも言えない幸福感でした。やってて良かったな~。やってなければ、体験できなかったなあ~。この子たちが日本の未来を担ってくれるんだなあ…そんなふうに感じながら家路につきました。どの子どもも生き生きと輝く表情でした。

 

 

 

 2017.10.31  はらやま

 

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    nono (金曜日, 03 11月 2017 22:20)

    お世話様でした。おいでいただき楽しかった時間のことを思い出し感動しています。原山先生のお書きになっていることが私の中でわらべうたに対しての、言葉には出来なかったけれど心の中でうずうずしていたことが、そのまま文章になっていて、何度も読み返しています。また、機会があったらよろしくお願いします。

  • #2

    はらやま (土曜日, 04 11月 2017 01:23)

    いつも身に余る応対をして頂き、喜びで一杯になります。感謝申し上げます。