No.227 外山滋比古著:思考の整理学読んでみました~わらべうたは口伝で誤伝になりやすい!!

     

 

わらべうたはくちづたえ、口伝(くでん)であり、誤伝になりやすく正確な伝達は得られないものです。

 

 

 

 

 

ですからあまり

言葉の違いに神経質にならずに、

楽しく後世に遊び伝えていけばいい!

そんなふうに

 

 

外山滋比古先生の

〝思考の整理学″を読んで思いました。

(東大生や京大生に長年読まれている本らしいですが、おばさんにも理解できたし、読んでいて何度も「ここだ!」っと声をあげてしまうほど、たくさんのヒントを頂きました。)

 

 

 

(本文より)

伝える私たちは、できるだけ正しく、正しく

心掛けていますが、 

それなのに、拡散作用がしのび込んで、

メッセージを化けさせる。

それがさらに次の中継点で変化し、

だんだん大きくずれたものになって“尾ヒレ”と呼ばれるものまでつくようになる。

 

 

 

(私の考え) 

もともとわらべうたは、現時点ですでにアメーバ―のように変化し、各地の方言やいいまわし、文化などが加わって現在に伝わってきています。

一つの元唄が拡散作用で変化して、日本のわらべうた全集などを見てみると、何千という数になります。

 

 

 

われわれはだれでもデマの担い手になる資格をもっているのだと、〝思考の整理学″のなかで外山滋比古先生は書かれています。

 

 

 

 

(本文より) 

これまでの学校教育は、主として収斂性(しゅうれんせい)による知識の訓練をおこなってきた。

これには、いつも正解が予想される。満点の答案がありうる。

長い間学校教育を受けていると、すべてのことに、正解があるのだというような錯覚におちいるのは収斂能力だけを磨かれているからである。ただ、この収斂能力は、線やシステムにまとまっていく利点をもつ。拡散的思考では当面飛び散る点しか得られない。

 

 

 

 

(要約すると)

収斂的思考は思考の半分で、受動的である。

拡散的思考、つまり、誤解をおそれないエネルギーによって生み出される思考は創造的であり、あとの半分である。

思考に関して、この二つの作用を区別して考えることは重要だ。

(と書かれています。)

 

 

 

こんなふうに読み取りましたが…間違っているのでしょうか。もしかしたら「違うよ~」と言われちゃうかもしれません。

 

 

 

 (私の考え)

今日、これを書かせていただいたのは、

私を始め、わらべうたの紹介活動をしている人が、

誰でも気になる“どのように伝えていったらいいかー”

のヒントになるような気がしたからです。

  • “一字一句忠実に伝言ゲームを間違えないように”と考えている方。
  • それは無理だからできるだけ“昔の人のエネルギーを後世に伝えながら”と、そちらに重点を置いている方。

 

 

 

私は、

外山滋比古 著

〝思考の整理学″を読んで

胸にストンと落ちました!

 

 

 

(ことばというところをわらべうたに置き換えて紹介します↓)

 たとえば、新しいわらべうた(ことば)があらわれる。

人々はめいめい勝手なつかい方をする。拡散的使用である。

収斂したくとも辞書の定義もない。ところが、ある歳月がたってみると、そのわらべうた(ことば)の意味はおのずから定まっているのである。

拡散的思考がおのずから収斂しているみごとな実例である。

もし、拡散のみあって収斂することをしらないようなわらべうた(ことば)があれば、それは消滅する。

 

 

 

(私の考え)

時代と共に数々のわらべうたが生まれたとして、

いろいろな人がいろいろに伝えるが、

つまるところ、

ある歳月がたってみると、

 

♪だるまさん だるまさん にらめっこしましょ

 わらうとまけよ あっぷっぷ

 

みたいに、

地方によっての言葉の違いもほとんどなく、

みんなの知ってるわらべうたに、

おのずから定まっていくのであろう。

もし、おのずから定まらないものは、

運悪くすれば、

時代に受け入れられず、

消滅していってしまう・・・

 

 

 

なんとも残念ですが…

どうやら世の中そういうことみたいです。

〝この本〟勉強になりました~💛

 

 

  

2014年5月25日  はらやま

 

 

 

エニアグラムという9つの性格

 

 

子どもは地域の宝、日本の宝

 

 

夏休み、寺子屋学級でわらべうた

 

 

 

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