NO.1382 すごい!わらべうたは運動の科学からみても、子どもの育ちに大変貢献する遊び!エビデンス本と格闘の数日間

 

 

こんばんは

はらやまです

 

 

私は「わらべうた」を伝承して

おります

 

 

本日は

2020年に出版された

ケリー・マクゴニガル著

「スタンフォード式

人生を変える

運動の科学」を読んでみて

 

 

わらべうたの教育力の

運動面からみた科学的根拠を

お伝えするブログです

 

 

どうぞ宜しくお願い致します

 

 

 

 

 わらべうたの教育力は、さまざまなアプローチがあります。私は今のところ六つのアプローチに分けています。今後新しいアプローチが分った時点で追加していきます。1.健全な精神の発達2.社会性の発達3.運動機能の発達4.非認知能力の発達5.音楽の発達6.ことばの発達 です。

 

 

 

この本は308ページの

大変厚い本で

ここ数日間、格闘しておりました、笑

 

 

以前から

読まなければと積んで置いた本です

 

 

目次を見ただけでも

わらべうたの運動的アプローチの

科学的根拠が書かれていて

気持が焦ります

 

 

特に

第3章 集団的な喜び、第4章 音楽に身をまかせる、第5章 困難を乗り越える

 

 

これは運動のアプローチ

のみならず、まさに

わらべうたの教育力を

解明してくれる

教科書のような本では

ありませんか~

 

 

さて「わらべうた」とは

いったい、どんなもの

なのでしょうか?

 

 

 「わらべうた」の特徴は、歌と遊びが一体となっているので、子ども達は歌を楽しむだけでなく遊びも一緒に楽しむことができます。動きやしぐさの伴う遊びであるため、子ども達は遊ぶなかで、体のいろいろな部分を統合して動かす経験をすることができます。例えば「わらべうた」には〝まるく輪になって歩く動作〟が多くでてきますが、このような移動をともなう動きは、運動的な要素が強く、自分と他者、他の物との位置関係を知り空間認識を育てます。この移動をともなう動き、姿勢の変化はより平衡感覚が刺激される経験となり空間認識能力を養います。

 

 

まだ、たくさんあります

私見ですが 挙げますと

 

 

 【期待できる効果】として、集団活動の楽しさの実感、他者と心を通わす体験、心身の全体的な発達、エネルギーを自然な形で発散、感情をコントロールする力の育ち、コミュニケーション力の向上、共感性、集中力、自主性、敏捷性、仲間意識、創意工夫する力、社会生活のルール感覚、体力の向上、リズム感、とっさの判断力、ことば以外のメッセージを読み解く力、様々な感情の体験(充実感・満足感・達成感・挫折感・葛藤)

 

 

 

さて、本題に入ります

 

 

この本の中心的なテーマは

〝運動は人間の幸福に

いかに貢献するか〟です

 

 

「わらべうた」の

体を動かす遊びが

子育て文化のなかで

果たしてきた役割が見えてきます

 

 

子ども達の幸福度に

遊びという形で貢献し

様々な発達を助けてきたのです

 

 

最近、フジテレビ系の

CMで、また

ACジャパンが

多く流れています

 

 

2020年のユニセフの調査

《子どもの精神的幸福度37位

(先進国38か国中》

というCMは

心を痛めます

 

 

この本のテーマ

〝運動は人間の幸福に

いかに貢献するか〟で

解決策が見えてくるでしょうか

 

 

本文のなかでは

「わらべうた」という言葉は

出てきませんが

「わらべうた」と繋げて

考えることができます

 

 

【スタンフォード式 人生を変える運動の科学 を読んでわかった「わらべうた」のエビデンス(科学的根拠)とは?】※すべての語尾に、↳だから「わらべうた」は子どもの育ちに良いと付けて頂ければ幸いです

 

【本文より抜粋】

  • 運動がもたらす効果は、身体能力や健康状態だけでなく心理的にも社会的にも効果がある(↳だから「わらべうた」は子どもの育ちに良い)
  • 運動をする人たちのほうが幸福度が高いことを示す論文は無数にある
  • 定期的な運動は脳の構造に物理的な変化をもたらし、喜びや、人とのつながりを感じやすくなる
  • 私たちは体を動かしているときこそ、音楽と一体になる喜びや、スピードや、しなやかさや、力強さにあふれた動きがもたらす快感など、本能的な喜びを味わうことができる
  • 社会的な生き物として進化してきた人間は、生きていくために互いを必要とする。人類の誕生以来、体を動かすことは、労働であれ、儀式であれ、遊びであれ、人間同士がつながり、協力し、ともに祝うために役立ってきた。こんにちでも、体を動かすことは私たちを結びつけ、人間はどれほど互いを必要とするかを思い出させてくれる
  • 体を動かす喜びの大部分は、人とのつながりがもたらす喜びだったのだ
  • 体を動かすことは、自己表現や、人とつながること、なにかを習得することなど、人間のもっとも基本的な深い喜びと結びついている
  • 人々が魅力を感じる運動は、個人の強みを引き出すと同時に、みんなで力を合わせたいという本能を呼び覚ますようだ
  • 運動によって心理的にも大きな充足感が得られるのは、それに参加することで、自分のよい部分が引き出されると同時に、ほかの人々のよい部分も目にするからだ
  • 人間の幸福感はコミュニティで深まることがわかった
  • 運動は薬物のように習慣性があるだけでなく、自分にとってもっとも大切な人間関係を維持するために、絆を結ぶ能力を発揮するのに役立つ
  • みんなで一緒に体を動かすと一体感が強まる。そして一体化した動きによって、高揚感を引き起こし結びつきを感じ、信頼感を生む効果がある。集団行動によって、共通の目的を認識し、仲間意識や帰属意識を認識する
  • 踊りがどのように人々を結びつけるかを研究するグループは、人々が輪になって集団で踊るとき、一体感や自己超越の感覚を経験する。心臓のあたりから湧きあがってくるものが外側へと広がって、自分という境界線が消えてしまうんです。これを現代の研究者たちは「集団的な喜び」と呼ぶ
  • 集団的な喜びがもたらす効果には、高揚感や、恍惚とするような調和や、人類学者のラドクリフ=ブラウンが指摘した親しみのほかに、協力という副次効果もある。みんなで動きを合わせることで信頼感が高まり、仲間同士の分かち合いや助け合いが促進されるのだ。研究事例においても、参加者たちが足並みをそろえて歩いたり、音楽に合わせて足を踏み鳴らしたり、あるいはプラスチックのカップを左右同時に動かすゲームをしたりするだけでも、そのあとにおこなった経済ゲームで、参加者たちは積極的に協力し合い、みんなの利益のために自分の利益を犠牲にし、見知らぬ相手を助けようとすることがわかった
  • 私たちは一緒に体を動かすとき、人間の基本的かつ原始的な本能によって強い結びつきを感じ、ともに動く仲間のために進んで協力しようとするのだ。人類学者たちは、それこそが集団的な喜びのもっとも重要な働きではないかと考えている。すなわち、協力をうながす社会的なつながりを強化することだ
  • 私たちは絆を深めるために、一緒に笑ったり、歌ったり、踊ったり、物語を語ったりすることによって、時間を掛けずに大きな社会的ネットワークを形成することが可能となる
  • テクノロジーが推進されている現在、人々が実際に集まって一緒に行う活動は、今後ますます貴重に、そして重要になっていくだろう
  • 人とのつながりを求めるのが人間の本能である
  • みんなで体を動かすのは楽しいと感じる人は多いが、みんなで動きを合わせることに、とりわけ強い魅力を感じる人もいる。その理由は、集団的な喜びと協力との関連性にあると考えられる。つまり、他人の幸せを喜び、苦しんでいる人を進んで助けるような向社会的な人びとは、他者とすんなり動きを合わせられるのだ。そういう人たちは精神的あるいは生理的な特性によって、集団行動になじみやすく、動きに没頭しやすい。そのように自分の殻から抜け出して世の中の役に立ちたいという欲求こそが、グループエクササイズに生かされている決定的な本能なのだろう

 

 

 

著者は、本書をきっかけに

体を動かすことの重要性を

再認識してほしいと

仰っています

 

 

現代は〝分断社会〟と

いわれています

この大問題に立ち向かう

ヒントがあるようです

 

 

個人個人と社会は

どうやって繋がればいいのか?

 

 

  • 体を動かすことは、自己表現や、人とつながること、なにかを習得することなど、人間のもっとも基本的な深い喜びと結びついている
  • 私たちは絆を深めるために、一緒に笑ったり、歌ったり、踊ったり、物語を語ったりすることによって、時間を掛けずに大きな社会的ネットワークを形成することが可能となる

 

 

「わらべうた」伝承活動の

意義として

大変勇気をもらった本でした

 

 

ご一読お奨めします

 

 

2025/02/07

 

【過去ブログ】

 

わらべうたの教育力とは