No.121 イクジイ(育爺)ノミネート・何して遊ぶ:わらべうた遊び

パパもじいちゃんもみんなで子育てしよう~

今年の流行語大賞のノミネートが発表された。

その50語のなかに、“イクジイ”がある。

イクジイをめぐっては、野田総理も“いずれ立派な「イクジイ」になりたい…”とコメントし、イクメンに続きイクジイの新語も認知されてきている。

“いずれ・・・”っていつかなぁ???

結構「イクジイ」も体力があるうちじゃないと難しいんだよね。

野田総理のことばに、疑問は残りますがさておき、

 

これらの新語・・・要は「パパもじいちゃんもみんなで子育てしようよ~」っていうことなんですよね。

子育ての協力者を増やし、核家族化して子育てが困難になってきている現状をなんとかすることなどの策なんですね。

そして、それが少子化に歯止めを打つことに繋がっていければいいなっていうことだと思います。

 

 

 

 

遊びの好きな男性を選びなさい

イクジイは今年の新語ですが、そのずっと前から

「育爺のすすめ」を著書のなかでされていたのが、

医学博士の故平井信義先生です。

 

先生は、一般向けに多数の教育書を著されていて、

私が最初に読んだのは“「心の基地」はおかあさん”という、

やる気と思いやりを育てる親子実例集でした。

1984年に出版されたもので、長男が幼稚園でいじめられ

登園拒否を起こした1987年のときに、偶然手にした本でした。

 

平井信義先生は、講義のなかで結婚前の女子学生に向かって、

デートをしているときに、子ども好きで、

子どもと楽しく遊ぶことのできる男性を選びなさい

と提案されたそうです。 

そういった人は、童心があり柔軟性がある人です。 

結婚して父親となったときには子どもに慕われ、

魅力的な父親になるでしょう。 ママも安心して

子育てができるというわけですと書かれています。

 

 

 

 

私の子育て

スープの冷めない距離に住んでいる私の義父母は、長男が初孫でしたので、可愛さのあまりとにかく一生懸命、口数多くあれこれ世話をやきながら育ててくれました。

私は、保育士をしていましたが、そんなことは通用せず免許取りたての母親っていう感じだったので、義父母の子育て参加はとても助かりましたが、うまくいかない事もありました。

年寄りのもっている育児知識は一時代前のものであり、誤っていることが少なくなかったからです。

 

わらべうた講座では、『い・ま・は・や・だ・よ』は言わないようにしましょう!とお話ししていますが、残念なことに、そちらを主軸に子育てしてくれた感じでしたね(笑)。

「いけません」「まだ」「はやくしなさい」「やめなさい」「だめ」「よしなさい」の禁止のオンパレード。 年寄りの子守りは、口数が多すぎるのが難点です。 

手を貸しすぎ口の出しすぎは、依頼心の強い子どもに育つ危険性があるんですね。

 

そのことを勉強したのは、長男が登園拒否を起こしたときに、偶然手にした、平井信義先生の本でした。 なぜ・・・園生活に慣れないのか~?年上の女の子の言った言葉に傷つき登園拒否を起こすのか?原因をさぐっていったときに著書のなかに、『良い子の鋳型にはめていませんか~?』という言葉がありました!

「ああ・・・これだ!っ」と思いましたね。

 

私は、長男が1歳になると義父母に昼間預けて働きに出ました。

その当時は、気兼ねする嫁でしたので、義父母のてまえ“怒らなくてもいいときに”怒って、良い子の鋳型にはめ込み、義父母は義父母で、主体性が育たない禁止用語を多用して、依頼心の強い子どもをつくっていたのでした。

 

もう一つ、平井先生は教えてくださいました。

『あくまで子育ての中心はママであり、ママが一番ということが、子どもにとっては極めて大きな意味を持っているのです。』

たとえば、孫を預かった場合、

嫁であるママがお出かけから帰ってきたら、「やっぱりママが一番いいんだね」と母子間の情緒的な関係がきちっとできるよう声掛けしてあげることが、ジイジやバアバにとって大切な心構えだとおっしゃっています。

もし、ママよりもおじいちゃんやおばあちゃんの方がいい、ということになると、それは母子関係がきちっと成立していないことを意味します。「ママでなければいや」という子どもでなければならないのです。

もし、おばあちゃんでなければいや、という子どもがいれば、年寄りが母子関係を破壊しているというべきでしょう。それは、年寄りが孫を奪ってしまっている状態です。 

 

 

その後、かつて育児知識の違いで葛藤のあった義父母も、子どもが成長するにつれ、いつのまにか子育てをしていく私自信の心の支え(応援団)になりました。

“ばあちゃんが一番好きだね!”って口ぐせのように言われて不満だった昔が遠い記憶です。子育ては、幼少期だけでなく思春期、大人になるまでずーっと繋がっていたんですね。当時はそこまで想定することができず不満に思っていたわけです。

 

どうやって遊ぶ

さて、イクジイにしてもイクメンにしても、一番問題なのは具体的に子どもとどうやって遊ぶかです。

いよいよ、イクジイ、イクメン向けの“あやし遊び子育て講座”が必要な時期がやってきました。

わらべうたのふれあい遊びのなかにも、パパやおじいちゃんのできるようなものは、沢山あります。

しかし・・・男性と言う遺伝子の違いから、違和感とか何かあるのかもしれないので、ママのようにすべてとはいいませんが。

この間わらべうた講座でH君(1歳6か月)のママから、質問されました。

「パパが会社から帰ってきてふれ合うときにできるわらべうたはなんですか?」

わらべうたはまず歌を覚えなければいけないので、ママが楽しんでやっているところをみながら、自然とパパがマネして好きなものを覚えていく形がベストかもしれません。

なによりママが面白がってやっている姿に、パパも興味をもち自分もやってみたいと思うのがきっかけだと思います。

我が家は、私が愛猫にわらべうたのひざ乗せ遊びをしているのをみて、私がいないときをみはからって主人がマネをしていたようです。娘の報告によるものですが・・・(笑)。夫の歌はわらべうたではなく、テレビコマーシャルの“かーばらいおん♪かばらいおん・・・”と、借金返済の過払いした方を救うための歌だったようです(笑)。

パパの場合バリエーションは、たくさんなくていつもワンパターンでOKですね。

 

 

 

パパができるふれ合い遊び

たかいたかい・ぶーらんこぶーらんこ・でんしゃごっこ・ひこーきブーン・揺らし遊び・くすぐり遊び・手遊び

くすぐり遊びと手遊びは、わらべうたの一本橋こちょこちょ・げんこつぐやま・ちょうちちょうち、これくらいだったらパパも歌えると思います。

 

(遊びの例)

●いもむしごろごろで体を回転させたり、座布団を重ねたりして山を作り、その上を乗り越えさせたりして遊ぶ

●あお向けに寝かして、両足を持ち、「エレベーター動きま~す!」と言って少しずつ手前にひっぱりながら、「1階、2階、3階・・・・5階!」「はい、到着」両足を高くあげて揺らすブルブルブル~

●両手をつなぎ、一緒にジャンプジャンプジャンプと小さく飛んでぴょんぴょん遊び

●パパと向かい合い、子どもの体を脇で支え、しゃがんで「3・2・1 発車ー!」とたかいたかいの変形、ロケット遊び

●抱っこしてひざを上下に動かしたり、横に揺らしたりして、「お馬さんパカパカ」とやります。早くやったり遅くやったり変化をつけ、ときには暴れ馬「あー、落ちちゃう」とやる、ひざの上での揺らし遊び

    (0・1・2歳児の親子ふれあいあそび/グループこんぺいと編著) 

 

 

 

              *  

 

イクジイオブザイヤーの特別賞に輝いた野田総理は

最後に。。。

 「子ども・子育て支援策の一層の充実にがんぱっていきたい」とコメントされていますが~~

 

まさか・・・こちらも「いずれ?」;;;

 

     


2012年11月11日  はらやま

 

 

 

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