NO.948 年の初めの笑い話 はいかがですか^^

 

 

 

 

こんばんは

はらやまです

 

 

 

少し前、信濃毎日新聞で

「シルバー川柳10」

という本の広告

をみました

 

 

 

梅沢富美男さんが

吹き出しで

「こんなときだからこそ

笑いが大事!

この本読めば、気が晴れるよ!」

と絶賛しています

 

 

 

なるほど…

「気が晴れる!」

いいことばだな

と思いました

 

 

 

先の見えない世の中

コロナに怯える毎日だけど

笑い話で

気が晴れるのだったら

私にも一つ知っている

〝信濃の笑い話〟があります

 

 

 

この話を読むと

いつも、ご高齢者に受けもいいし

私自身も笑ってしまいます

 

 

 

 

ご紹介します

 

 

 

 

 

【ほれ薬】

 昔、あまり女にもてない男がいた。それでもなんとしても、みんなが羨むような美人と結婚したいと思いつめていた。そんな男が耳寄りなうわさを耳にした。それは大量のカメムシを蒸して、それに秘密の薬を混ぜたものを加え、軽く炒って粉にした〝ほれ薬〟という薬があるというものだった。そして、「この女こそ」と思った女に出会ったら、その女にその薬をふりかけると、その女はふりかけた相手に惚れて後を追うようになるという。男は全財産をはたいてその薬をなんとか手に入れた。(これをいい女にかけるだけで、その女が自分に惚れて後を追うようになる)。そう思うと、男は笑いが止まらなかった。

 

 男はいても立ってもいられず、さっそく、〝ほれ薬〟を持って、町に出た。さすがに町では美人も多く、男は迷ってしまった。「もっといい女、もっといい女」と品定めをしているうちに、いつの間にか夕方近くになってしまい、だんだん人通りも少なくなって、美人が歩く姿もなくなってしまった。男があせっていると、そこへ大変な美人がやってきた。男は「これこそ私の理想の女だ。待ってよかった」と、薬を取りだして、美人が来るのを待っていた。

 

 やがて、美人が男の目の前にやってきた。男は「ここぞ」と〝ほれ薬〟の粉を美人にふりかけた。と思った時、たまたま風が吹いていて、美人の横を歩いていた老婆にかかってしまった。老婆は急に立ちどまると、男のほうへやってきて離れなくなってしまった。男は老婆にすっかり惚れられてしまったのだった。それからは、老婆はいつも男の後を追いかけるようになった。男はどうしようもなく、その老婆と結婚するはめになってしまった。その後、男はなんとか〝ほれ薬〟 の出現を待ち望んだが、そんな薬はついに出てこなかったという。(ちょっと笑える昔話:小沢さとし/

著 ほおずき書籍出版)

 

 

 

 *

 

 

 

笑っていただけましたか?

どうぞ!

今年も、笑いのある暮らしが

できますように♪~

 

 2021/01/02