NO.1109 わらべうたの教育力『レスポンスするからだ』について 齋藤孝著 〝子どもの集中力を育てる〟より考察

 

 

 

こんばんは

はらやまです

 

 

今日は

古牧あけぼの幼稚園で

〝わらべうたの時間〟がありました

 

 

あけぼの幼稚園のこども達は

始まりの挨拶をすると「ハイ」と

大きな声で答えます

身体に芯が入る教育です

 

  

齋藤先生は、著書のなかで

教育には〝知る教育〟〝身に刻む教育〟が

あると書いています

 

 

私は

わらべうたのテンポよく展開する

30分の中で

子ども達の生き生きとした表情を見るとき

わらべうたの〝身に刻む教育〟

の確信をかいまみることができます

 

 

この身体表現や身体運動

歌をうたいながら身体を動かす

音楽遊び・体育遊びが

子ども達への〝身に刻む教育〟と

なっているのだなぁ・・・と

 (わらべうたは、自分から歌いながらというところがとても自発的な部分で育ちを深めていると思っています)

 

 

 

 

さて、今日は、齋藤孝先生の著書

『子どもの集中力を育てる』の

中から

〝レスポンスする身体〟と

わらべうたを繋げて

考えてみたいと思います

 

 

〝レスポンスする能力〟を考えるとき

根本的なからだの問題として

反応応答できる開かれたからだ

になっているか?

が問われてくるとして

 

 

齋藤先生は

〝レスポンスするからだ〟は

大人数で育っていたり

集団で遊んだり、活動する中で

自然にやしなわれていくもの

であり

 

 

集団で育つと

その空間における密度が

高くなっているので

反応速度も自然と高くなり

その凝縮された空間で遊ぶことが

〝子どものレスポンスの能力〟を高める

 

としています

 

 

これを読んだとき

まさに、わらべうたの

音楽遊び・身体遊びだと

思いました

 

 

わらべうたは

〝子どものレスポンスの能力を

高める遊び〟

ということができます!

 

 

この〝レスポンスの能力〟は

〝コミュニケーションする力〟と

なり、友達が増え

つき合う人間の幅が広がって 

自分自身は活性化し

そのあとの人生があきらかに

豊かなものになる

と書いてあります

 

 

人とコミュニケーションする力

 齋藤孝先生は著書のなかで、人間の生きる力に関与する、人とコミュニケーションする力は、かつての子ども達の遊びの文化で育っていた、と書いています。その遊びの文化の中に「わらべうた」は含まれています。園児から学童期の集団で遊ぶわらべうたは、まさに〝生きる力を育む〟といえるのです。

 

 

 

レスポンスする身体

【本文より】

 現代の子ども達に欠落している能力は、「レスポンス(応答)する身体」であり、それを端的にあらわすのが、まずあいさつができないということです。相手の存在を認知して、こちらから行動し、相手に自分の存在を知らしめる、そういう行為ができにくくなっています。私塾を始めてみて、もっとも驚いたのがそのことでした。最初に、みんながそれぞれの名前を覚えるために、一人ずつあいさつをして、相手の名前や好きなことを言い合うというゲームをやってみたのですが、ぼうっと立ったまま口を開かない、動かない子が半分以上いました。昔なら、そういうゲームを始めようなら、うるさくてかなわないという感じになったのでしょうが、現在は沈黙が支配します。他者に対して、まったくレスポンス(応答)できないか、というと、そうではなくて、知っている人だとそれなりに対応できる。延々と携帯電話でしゃべっている。ただ枠を越えたところに踏み込んでいくのが、苦手になっているのです。しかも、その枠が非常に狭いので、自分と価値観のちょっとでも違う人達を強いプレッシャーに感じてしまう。それが結果として、排除やいじめを生み出す土壌をつくっているのではないかと思います。

 自分たちの生ぬるい価値観の中でただよっていたいので、他のものにかかわることに対して、面倒くささを覚える。それで、かかわらなくていいのなら、かかわらなくていいじゃないか、というふうになってくると、他者を受け入れる力がどんどん弱まっていきます。それは、人間の生涯というものを見とおす上で、実はじり貧というべきもので、他に対して、広くやりとりできる能力がそなわっている方が、明らかにそのあとの人生はゆたかなものとなります。つき合う人間の幅が広がりますし、友達が増える、そういう関係性の中で自分自身も活性化していくのです。

 

 

本文に書かれている

現代の子ども達に

欠落している能力

〝レスポンス(応答)する身体〟に

ついての箇所です

 

 

実は、 わらべうたには

あいさつゲームともいえる

〝お茶をのみにきてください〟

があります

 

 

レスポンスするのに恰好の

あいさつの遊びです

 

 

今日も、こども達は

キャーキャーいいながら

レスポンス能力を鍛えて

いました

 

 

ー挨拶の基本ー

相手の存在を認知し

こちらから行動し

相手に自分の存在を知らしめる

 

 

目を見て

あいさつをし

きっちり礼をする

 

 

これを

子どもの頃から

遊びで覚えていくのです

 

 

 今年の年長さんは

コロナの影響もあり

年中の時点で

〝お茶をのみにきてください〟を

あまりやってなかったので

 

 

今年は

たくさん遊びたいと思います

 

 

とにかく

〝今後の人生を豊かにする〟

〝レスポンスする身体を作る遊び〟

なのですから

 

 

 

 

 

わらべうたは、現代の子ども達をも

惹きつけてやみません

 

 

幼稚園の子ども達に

カリキュラムのなかで教えていて

日々、実感することです

 

 

私は幼稚園や子育て教室で

乳幼児から小学校就学前の

子どもさんに

わらべうたを伝承しております

 

 

今日も

ノンストップ30分メニューが

終わると、年長さんは

「もっとやりたかったー 」

といっていました

 

 

わらべうたは、ルール感覚や仲間意識

コミュニケーション力

身体機能を鍛えるのに

大変 効果があり

 

 

わらべうたの言葉は

子どもの身体にリズムを刻み

愉快な気持ちにさせてくれます

 

 

歌の効果が心を

ふっくらさせてくれるのです

 

 

子どもを全人的に育てる

日本の子育て文化です

 

 

 

今回は、齋藤孝先生の著書を

読んで考えた

わらべうたで育つ

〝レスポンスする力〟に

ついてのブログでした

 

 

家庭教育でのわらべうたと

就学前の集団の教育でのわらべうた

どちらの〝わらべうた〟も

子どもさんの育ちに

大変貢献します

 

 

 最後まで読んで頂いて

本当に、ありがとうございました

 

 

  

 

2022/07/07  

 

 

 

【過去ブログ】お茶を飲みにきてください