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こんばんは
はらやまです
今年は雪が多くて
本当にうんざりですね
去年の秋に植えたビオラが
雪の下敷きで
ヘナヘナと枯れてしまわないか
心配です
里帰りで赤ちゃんが生まれた
その話題を
ここのところブログに
書いております
私はわらべうたを伝承していて
いままで本で読んだことや
活動をしながら体験してきたことが
実際の赤ちゃんを見ながら
勉強できるチャンスが
到来しています
身近にいる赤ちゃん(孫)が
手足をバタバタさせ
クーイングを始めました
そうだ!
赤ちゃんの身体運動と発話の関連が
正高信男先生の本に
書かれていたはず
久しぶりに本を読み直して
ことばの発達に歌がなぜよいのかも
しっかり頭に入れ直さないと
いけません
正高信男著『子どもはことばをからだで覚える』メロディから意味の世界へ
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=10000x890:format=jpg:rotate=90/path/s6dba33d2c410f7a7/image/ida84d4bf06f69f23/version/1645082754/image.jpg)
目次
- 第一章 赤ちゃんはなぜ歌が好きか
- 第二章 記憶することのはじまり
- 第三章 発生はリズムにのって
- 第四章 「指さし」ができるようになる理由
- 第五章 ことばの意味はどのように把握されるのか
- 第六章 子どもはことばをからだで覚える
最初にこの本を手に取ったとき
伝承している〝わらべうた〟が
なぜ赤ちゃんに適しているのか?
それを調べるためでした
(約10年前です)
今回は、実際の孫が
手足をバタバタと動かし
クーイングしているとき
いったい何が起こっているのか?
身体と発声の繋がりについて
しっかり読み直すためでした
(※実は、クーイングの発声練習に
ついては『0歳児がことばを
獲得するとき』のほうが
詳しく書いてあると
正高先生が仰っています
日を改めて
読んでみます
*
【正高信男 著『子どもはことばをからだで覚える』 メロディーから意味の世界へ】
この本は
- 歌を聞かせることの 子どもへの影響を理解するための本
- 実験や観察にもとづいて 音楽の起源を探った研究の本
です
第六章まであります
私の頭では
難しくて簡単には読めませんでした
(過去に一度読んで、線は引っ張ってありましたが、ゆっくり考えながら読まないといけません)
そこで〝わらべうた〟と
関係のある第一章~第三章までを
まさに赤ちゃんが
〝語彙を長い文から苦労して切り出すように〟
本から抜き出してみることにしました
【第一章 赤ちゃんはなぜ歌が好きか】でわかったこと
新生児の音楽知覚による言語習得(0~9か月)
- 赤ちゃんにとって、音楽は言語能力を発達させるものである
- 赤ちゃんは、コミュニケーションをまずメロディーに頼って行う
- 母親が出す子どもへのことばは、まず50音ではなく旋律(メロディー)として把握される
- 赤ちゃんは周囲からきこえてくる音楽について選り好みをする
- 音楽は乳幼児にとって情緒的なコミュニケーションの促進の機能も担う
- ヒトは生得的に協和音への好みが備わっていて、ことばも協和音であり、生まれたばかりの子どもは言語的音声である協和音を好む
- ことばの発生そのものが、協和音の連鎖
- 新生児が持つ協和音への生得的な好みは、言語的な音声への選好と直結している
- 新生児の音に対する選り好みは、大人向けの歌よりも子ども向けのプレイソングを好む
- 赤ちゃんは、英語であろうと日本語であろうと、子ども向けの歌に対しては一貫した選考傾向を示す
- 赤ちゃんは、音の高さとテンポが子ども向けに歌われている声に反応する
- 育児語がメロディーにのせて発せられると赤ちゃんは敏感に反応する
- 「育児語化」と呼ばれている現象は、子どもに接すると、歌い口調が高い音へと移行し、テンポがいつもよりゆっくりになっていくことをいう
【第二章 記憶することのはじまり】でわかったこと
新生児の音楽知覚による言語習得(0~9か月)
- 赤ちゃんは歌を耳にすることによって、ことばというものを覚えはじめる
- 「子ども向け」に変形された歌は、記憶の形成にプラスの働きをする
- 私たち大人の話すことばは、音の連鎖となっている。ゆえに、子どもがことばを習得するには、それを文節化する必要がある
- 子どもは話しことばの語と語の境界を、ことばのリズムと高さの変化にもとづいて分割して知覚する
- 発話についてはそれが身体運動の一種であり、しかもわれわれの呼吸という生体維持のための酸素摂取を第一次的な機能として実行される運動に便乗してなされる
- 歌の方が普通の会話より音の周波数変化が容易に聞いて取れる。だから、生まれてまもない子どもにとって、連続して流れる音を分節処理する材料としては、歌の方が、ただの会話文よりはるかに適している
- 「子ども向け」風にうたうと、乳児にとってことばを習得するのに効果的な作用を発揮する。歌い方がゆっくりとなるのでテンポの変化がつかみやすい。また、歌声が高くなるので、メロディーを構成する音程間の周波数のひらきは大きくなる。したがって、音を分節処理することが容易になる
- たとえば『大きな栗の木の下で』というフレーズを歌ってみると、容易に「大きな」「栗の」「木の下で」に分節化することがわかる。大きな栗の木の下でにとどまらず、子ども向けの遊び歌というのはおおよそ同じパターンで構成されている。決して偶然とかたづけることはできない
- 生まれたばかりの子どもが、連続する音の均質性を把握するために、協和音を選択し、かつ、子ども向けの歌への選考傾向が心に組み込まれていることが、結局、言語習得を遂行していくためのもっとも効率のよい、生物としてのヒトの遺伝的プログラミングであったと想像されるのである
- 実際にこどもが単語を切り出すことがメロディーによって促進されるのかどうかは、さらに詳細に検討されなくてはいけない
- 赤ちゃんはまず最初に、ことばを一種の音楽として知覚するという事実がある
- 子どもは言語を覚えるためには、耳にした情報をみずからの力で分節化しなくてはならない
- 日本には「赤ちゃんことば」の多用と呼ばれる習慣があり(車をブーブーなどに変え、擬音語、擬態語が助詞を省略した文中で頻繁に用いられる)、これは話しことばから語彙を切り出す ことを容易にするためではないか
- 赤ちゃんの言語習得は、記憶依存型の学習であり、まず音楽として発話を知覚することから出発した赤ちゃんが、メロディーから音素配列に注目しだし、それとともにメロディーの要素を切り捨てことばを習得してゆく
- 発達初期のころは、周波数の時間変化が極端に顕著な、音楽的メロディに上乗せされていなければ困難であった語彙分節化が、経験を積むにつれてごく通常の会話で聞かれる会話対象であっても巧みに遂行できるまでに熟達していったのだと想定される。それと時を同じくして、長期的な語彙の記憶が形成されるらしい
【第三章 発生はリズムにのって】でわかったこと
語彙の分節化した音声を産出する能力の発達(喃語の習得)
- 1歳未満の子の発する泣き声以外の音声を「前言語的音声」といって、生後6週間から8週間たって出し始める声を「クーイング」。生後6ヶ月~8ヶ月たったころの「バブバブ」と複数の音節、子音プラス母音の構造の声を「喃語」という
- 子どもはおよそ一歳になるまで、意味のわかる単語を口にすることはない
- クーイングは「クー」から「アーアーアー」という発生が始まり次いで「バババ…」へと移っていくのが通常とされている
- 1980年代後半までは、赤ちゃんは放っておいたって成長してくるにつれ喃語までの音は出すものである、という考えが主流だった。しかし最近の乳児研究はそれが誤りであり、赤ちゃんはクーイングや喃語を発するために大変な努力を費やしているのかもしれない。そうした知見の一端を紹介するのが本章の目的
- 赤ちゃんの笑いを観察してみると、笑うというのが非言語的行動であり、単なる情動の表出だと単純に割り切れない。初期の笑いと喃語の出現の間には、連続性が認められる。それが今まで明らかになってこなかったのは、笑うことを「発声行動」として分析する試みが今までなされなかったからである(笑いの行動研究の全事例は10指に満たない)
- 赤ちゃんの息をたてて笑うという「運動」のみの発達を調査してみると、意外な事実が判明した
- 微笑は新生児でもすでに観察されているが、声をたてて笑うという行動が出現するのは生後4カ月ごろである
- 新生児ののどは笑い声がたてられないような構造をしている。ためしに生後3カ月ぐらいの赤ちゃんが機嫌の良いときに、おなかをくすぐってやれば、赤ちゃんは懸命に「ハッハッハ」と笑おうとするが、声は鼻から息が抜けて口から出ない。口腔の奥に空洞が完成していないので、共鳴箱の役割ができないためである。笑い声がたてられるよう、のどが形成されるまでに出生後4カ月を要する
- 笑い声をたてること自体が、実は子どもにとって大切な発話訓練の一環である
- 声をたてて笑う行動は単独ではなく下肢を何度も繰り返し蹴りながら笑う。大人が胴を支えて赤ちゃんを直立させてみると、トコトコ二足歩行を始めることがわかる。のちに自力歩行できるための萌芽が生じているのだと解釈されている
- 笑い声をたてるとき手足の運動が同期するのは、ことばの発達のうえで身体運動の「介在」が必要であり、身体運動によって喚起されるのではないか
【全体を通し〝赤ちゃんの発達〟や〝わらべうた〟についてわかったこと】
- 赤ちゃんにとって、歌は言語能力を発達させるものである
- 赤ちゃんはことばを習得するために、ことばを分節化していて、それには子ども向けの歌が効果的である。ゆえに伝承の〝わらべうた〟は子ども向けの歌なので、赤ちゃんのことばの発達に効果がある
- クーイングで足をバタバタさせるのは、発話が身体運動の一種であるため、酸素摂取の運動に便乗してなされる。手足をバタバタと動かし、クーイングしているときのことをもっと詳しく知るためには、正高先生の『0歳児がことばを獲得するとき』を読んでみる必要がある。言語の習得とは、子どもにとって身体全体を巻き込んでなされる営みである
大変難しい本でした(*´∇`*)
書かれた内容を執筆者の意図と
ズレて解釈している
可能性もあります
しかし
ひとまず読み終えて ホッと
しています(´∀`*)
まだ読んだことのない方
ご興味のある方
大変勉強になる本です
是非、ご一読頂ければ幸いです♥
本文に→「子ども向け」風にうたうと、乳児にとってことばを習得するのに効果的な作用を発揮する。歌い方がゆっくりとなるのでテンポの変化がつかみやすい。また、歌声が高くなるので、メロディーを構成する音程間の周波数のひらきは大きくなる。したがって、音を分節処理することが容易になる
上記のことを考えて、自作動画を観てみたいと思います↓
「育児語化」とは、子どもに接するとき、歌い口調が高い音へと移行し、テンポがいつもよりゆっくりになることをいいます
余談です
映像の赤ちゃんは
麻の葉の模様の布に
寝ています
〝麻の葉の模様〟は
日本の伝統の模様なんですって
生まれたばかりの新生児に
着せることで
乳児が麻のように
まっすぐ丈夫に成長することを
願ったみたいです
ホっ♡去年の庭の写真です^^春が待ち遠しい はーるよこい♪
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【ちょっと失礼 またまた余談です】
最近話題の毛布みたいなスパッツを
愛用しています
従姉妹がはいてごらんとくれたので
今年は寒さが厳しいし
着脱が固くて必死になるのが難点
ですが、それ以外はとても
快適なのではいています
ある日、仕事から帰り ただいま~と
あわてて脱いだとき
あまりの固さによろけて
なんと、正高先生の大事な本に
コーヒーをこぼしてしまいました;
うわっ~~w
今日は〝水難の相が出てるな〟
とショックをごまかしながら
やるせない気持ちで
拭いたのですが
正直、再び読めるようになるとは
思いませんでした!
良かった~
読めるようになって
(買い直そうかな、と思っていました)
この本、もうダメかもしれない~と思ったコーヒーの浸みはこちら↓
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=10000x890:format=jpg:rotate=90/path/s6dba33d2c410f7a7/image/iada31e4757b1005f/version/1645120545/image.jpg)
表紙はとてもキレイです
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=10000x890:format=jpg:rotate=90/path/s6dba33d2c410f7a7/image/i1811bb272e62fcbf/version/1645120553/image.jpg)