NO.958 「わらべうた」おてらのおしょさんがカボチャの種をまきました...するとスカイツリーにぶつかったんですって~

わらべうた「おてらのおしょさん」のご紹介(平成バージョン)

 

 

 

こんばんは

はらやまです

 

 

『せっせっせーのよいよいよい

おてらのおしょさんが

かぼちゃのたねをまきました

めがでて ふくらんで

はながさいたら

かれちゃって

ニンポウつかってそらとんで

とうきょうタワーにぶつかって

すかいツリーにぶつかって

かみなりごろごろジャンケンポン』

 

 

 

このわらべうたを

皆さん一度はどこかで

聞いたことがあるかと

思いますが

 

 

 

あれ?

ちょっと歌詞がちがうぞ

と首をかしげて

いませんか 

 

 

 

1966年ころ民族音楽学者

小泉文男先生は

この『カボチャの種』という

わらべうたを

東京の利根川流域で

発見したそうです

 

 

そのときは

『……めがでてふくらんで

はながさいたら

ジャンケンポン』で

終わりの唄でしたが

 

 

平成になって

東京タワーとニンポウと

スカイツリーが加わりました

 

 

 

 

わらべうたは

例えば〝嵐〟のデビュー曲

A・RA・SHIを

菊地風磨くん(Sexy Zone)の

お父さんが作詞した

というように

作者が明確ではないのです

 

 

わらべうたの特徴は

いつ誰が作ったのかわからない

自然発生的な歌が

江戸時代だったら

参勤交代のとき

昭和だったら転校などで

全国各地に広まり

地域の言い回しやアクセント

リズム感が影響し

変化して現代に伝承されて

きています

 

 

赤ちゃん向けのわらべうた

だったら、きっと

大人が愛するわが子の成長を

願い作詞した

動作の伴う歌ですし

 

 

園児~学童期のわらべうたは

子ども達が楽しみながら

わかりやすい意味に歌詞を替え

アメーバーのように変化し

伝承してきた

遊び歌なのです

 

 

 

 

「子どものあそびうた

わらべうたは生きている」

という著書のなかで

小泉文男先生は次のように

仰っています

 

 

私はこの言葉がジーンとくるので

当ブログでも

なんども使わせて頂きましたが

再び、ご紹介します

 

 

  • 大人の気づかない世界で、このわらべうたという無数の生きものは、どんなに無視されても、圧迫されても、僅かな隙間から子どもの心の中に飛び込み、新しい生命をかちとって広まっていく。周囲も本人も、それがうたであるという意識がほとんどなくても、友だちと遊ぶとき、人の悪口をいって囃すとき、ブランコに乗って数をかぞえるとき、もうその子はわらべうたを歌っている。この育ちゆく生命力を知らずして、子どもの教育は成り立たないことは、いうも愚かというべきでしょう。(子どものあそびとうたーわらべうたは生きているー小泉文男著 草思社)

 

 

子ども達が

きゃーきゃーと遊んでいる

平和な声が

聴こえてくるようです

 

 

未来に残してあげたいもの

それは〝わらべうた〟です!

 

2021/01/29 

 

東京タワーを初めて見学(5歳の頃)