No.14 尾木ママさんの著書「子どもの危機をどう見るか」を読んでみました

 

わらべうたの普及活動をスタートするとき、この本でコンセプトを打ち出すための勉強をした。

 

 

尾木直樹 著

子どもの危機をどう見るか

岩波新書

 

 

久しぶりに読み返し、やっぱり自分の教科書にふさわしい本だ!と思った。隅から隅まできちんと読み直したい。

 

 

 

近年、日本社会で、子どもによる衝撃的な事件が相次いで発生していることや、小学校の学級崩壊、すぐ「キレ」る現象、いじめ問題、不登校問題、虐待問題などについて、具体的な調査をもとに、子どもをめぐる環境は、いまや危機的状況にあるとして

 

 

本文より

『子どもの危機とは、社会の危機です。最近の子どもの状況をどう見るのか、そして、どこに、打開の糸口を見つければよいのか。子どもに寄り添いながら、心を痛めるすべての人とともにじっくり考えていきたいと思います』と書かれています。

尾木先生の優しさが伝わってくる言葉ですね。

 

 

 

尾木ママさんが、この本の著者「尾木直樹さん」❤だったと知ったのは、最近なんですよね。尾木先生の本が、本棚にちゃんとあって、開いてみるといっぱい線がひっぱってあって、「ん・・・!?あれっ・・・わたし、尾木ママさんの本、とっくに読んでたんだ!」急に知り合いに会ったような気になったんですが、というよりそもそも、コンセプト確立の教科書だったんですよね・・・

 

 

 

尾木ママの言動って、なんていうのか…人類への深い愛情が伝わってくるんです。教員として多くの子どもたちに接してきた経験から考案されたものだと思いますが、子どもや悩んでいる親にちゃんと寄り添う視点で考えてらっしゃる。そこを抜きにして解決の道って無いですものね!あのやわらかい、オネエ系の喋りのスタイルは、教員として現実を見てきて、たどり着いた、人びとに寄り添うための一つの型なのだと思います!

 

 

 

一人でも多くの子どもを救おうと思ったら、挫折して再チャレンジしようとしている子どもに威圧感をあたえすぎたり、立派すぎる雰囲気では敬遠されてしまいますものね。わたしの勝手な解釈なんですが、よーく分かる気がするんです。涙がでるほど……

風邪をひいたあと、おかゆから食べ始めることとどこか、似ているのではないでしょうか、笑。

 

 

 

たとえば虐待問題。問題を起こした容疑者は、「子育ては大変。現実は厳しい。」といっています。早期発見できず行政システムから漏れてしまったのは、「子育てがうまくできていないのを知られたくなかった!」ひたすら隠していたからなのだそうです。

 

 

 

ぜひ悩んでいる人を見つけたら、声をかけてあげてください。

 

 

 

「今は昔に比べ、子育てがしにくい時代になっているんですから、あなただけではないんです。自分を責めなくていいんです。大丈夫ですよ〝育て直し〟はできるのですよ・・・」と。

 

 

 

子育てがうまくいかないのは、社会構造の変化に主因があるわけですから、家庭と親だけを責めてはいけないのです。育児の苦悩を一人で抱え込まないことが一番大切なんですよ。

 

 

 

マネジメントの考え方の一つに「人を責めずに仕組みを正す」というものがあるのをご存知ですか?

何か問題が起きた時に「誰が犯人か?」ではなく、「なぜうまくいかなかったのか?」原因を調べて、「同じ問題が発生しないように仕組みを正す」考え方です。しかし、地域社会では「人を責めて一安心する」風潮がまだまだ残っているんですね。親が悪い、家庭が悪いと。

   京都  円山公園にて
   京都  円山公園にて

☆♪ 坂本龍馬は、人を信じ、どんな窮地に陥ったとしても、人の失敗を責めることはなかった。隣に座っている、中岡慎太郎さんの失敗も責めなかったのだそうです。  

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コメント1に返信

いざわさん、コメントありがとうございます。日々お忙しいと思うのに、エールを頂きほんとうに嬉しかったです。微力ではありますが、勉強を重ねながら、頑張っていきたいと思います。これからも、よろしくお願いします。

 はらやま

 

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