特に1~2歳の子どもさんの情緒安定には・・・
●家庭の中に楽しい雰囲気が作られていること
●できるだけ子どもと楽しく遊んであげる
●遊んでいる間に、甘えていると思われる行動があってもそれを 受け入れてあげる
(拒否すると情緒が不安定になる)
※ただし、飲食物やオモチャを必要以上に要求するときは、
甘やかしになるので、はっきり断る。
からだの甘えは受け入れ、物欲は制限する。
●育児には、段階的な教育があるので、生活習慣のしつけは
決して急がない(・・・しないという訳ではない)。
※ しつけを急ぐと叱ることが多くなり、結果、親子の間の情緒的な結びつきにひびが入ってしまします。
厳しいしつけをされた、親の言うことをきく子は、一見良い子に
みえますが、心が冷たくなり、思春期以降になって勃発する
危険性があります。
(平井信義著/心のめばえにほほえみをより)
⇒子育てには順番があるということですね。まず、2才までに育てなければいけない一番大事なものは、親子の信頼関係なんですね。 それは、語りかけ、あやしかけ、笑いかけなどによって育つそうです。
今の若い親は甘やかし過ぎるのご意見がありますが。。。
ほとんどが、核家族化になってしまった現代の子育てでは、
昔と違いすべて、母親一人の肩にかかってきています。
練習もないまま即本番の子育ては、よほどの人でない限り、
上手くできないのが普通なのではないでしょうか。
大家族で育てている時代には、母親に厳しくしつけられても、
年寄りが蔭で甘えさせて励まし、
飴とムチがうまくいっていたのではありませんか?
現代でそれをやってしまったら、年寄りがいないので、叱りっぱなしのバランスの悪い子育てになる危険性があります。
体の甘えは暖かく見守り、
物欲などに関しては、
甘やかし過ぎになるので、はっきり断る
っていうのは、分かり易いですね。
とにかく、今は親二人というより、
母親一人が中心の子育てだと思います。
イクメンの浸透もまだまだのようです。
一人親家庭も増えています。
それに対応する子育てプログラムというものの確立が急がれます。
『 地域社会のなかで親になるためのスキルやプログラムを共有し、どんなに仕事が忙しい親や子育ての自信をもてない親であっても、安心して親業にいそしめるような支援システムを構築することが求められている。
子どもの危機とは、社会の危機です。
子育てがうまくいかないのは、社会構造の変化に主因があるのですから、変化した部分を補う新たな支援システムを構築してゆかなければいけないのではないでしょうか。』(尾木直樹著 「子どもの危機をどう見るか」より)
子どもの頃に経験すべき体験が欠落しないように働きかけ、体験の場を増やし、システムを構築してゆかなければいけないと、私も思います。
2012年12月25日 はらやま